泊まれる文化財とは?安くて穴場の宿が魅力の宿泊施設を大公開!泊まれる文化財おすすめ宿10選【マツコの知らない世界】

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いつもの旅行に飽きてしまった方へ。今年の旅は「泊まれる文化財」を選んでみませんか?

それは、豪華なホテルでも、ただの古い旅館でもありません。国や自治体が認めた、歴史的価値の高い建物に実際に泊まり、その空間の持つストーリーを全身で感じられる特別な宿泊体験です。

「でも、お高いんでしょう?」ご心配なく!今回は、知る人ぞ知る隠れた名建築で、お財布に優しい価格で泊まれる「穴場の文化財宿」だけをピックアップ。歴史ロマンと感動に浸れる、最高の穴場宿情報をお見逃しなく!

目次

泊まれる文化財とは

「泊まれる文化財」とは、国や自治体が文化財として指定・登録している建物の一部、または全体を、宿泊施設として利用できるものを指します。歴史的価値のある旅館やホテル、時には古民家などが、その美しい建築や雰囲気をそのままに、宿泊客を受け入れています。日本の伝統や歴史を感じながら、非日常の体験ができるのが大きな魅力。

明治、大正、昭和初期などに建てられた、匠の技が光る建築様式(木造建築、洋風建築、数寄屋造りなど)を間近で見たり、滞在したりできるのです。多くは「登録有形文化財」に指定され、保存と活用を目的として、特に歴史的景観を形成している建物などに適用されます。中には「重要文化財」に指定されている建物の一部を利用している宿もあるんですよ。

時代を超えて受け継がれてきた空間で、当時の文化や人々の暮らしに思いを馳せることができるでしょう。

泊まれる文化財おすすめ宿7選

多くの文化財の宿は温泉地や歴史的な街並みにあります。ここでは代表的な泊まれる文化財を10選ご紹介します。

TOYOOKA1925(1934年建造)

TOYOOKA1925は、兵庫県豊岡市にある「泊まれる文化財」の一つで、歴史的な名建築の雰囲気をそのまま活かした宿泊施設です。ルネッサンス様式を取り入れた重厚な洋風建築が特徴で、旧兵庫県農工銀行豊岡支店を利用しています。また「国登録有形文化財」に指定されています。わずか6室の小規模ホテルで、オーベルジュ(宿泊できるレストラン)の要素を持つ宿泊施設。一見純洋風に見えますが、屋根は瓦葺きとなっており、和洋折衷の佇まいを見せています。ロビーにある時計のオブジェは、震災発生時刻とされる「11時11分」を指しており、豊岡の復興の歴史を象徴しています。

施設名にある「1925」は、1925年(大正14年)に豊岡市街地に甚大な被害をもたらした「北但大震災」が発生した年を指しています。この建物は、震災後の町の再生・復興を願って、豊岡復興建築群の一つとして建てられました。当時の関西を代表する洋風建築家、渡邉節(わたなべ せつ)氏が設計を手掛けたルネッサンス様式の銀行建築であり、復興のシンボルとして今日まで残されています。

TOYOOKA1925は全6室のみの小さなホテルで、銀行当時の執務室などを客室として使用しているため、部屋ごとに異なる趣があります。客室はクラシカルな雰囲気を壊さないようシンプルに整えられ、当時の寄せ木の床などがそのまま残るノスタルジックな空間を楽しめます。テレビを設置せず、読書などでゆっくり過ごせる空間を提供。宿泊者専用のクラブラウンジがあり、アルコールを含む20種類以上のドリンクを自由に楽しめるサービスが提供されています(運営状況により変更の可能性あり)。

TOYOOKA1925は「オーベルジュ」を名乗る通り、食事にもこだわりを持っています。ダイニングでは、地元の食材を活かした地産地消のフレンチが提供され、但馬牛や、冬場には蟹など、豊岡・但馬地域の豊かな食の魅力を堪能できます。歴史的建造物に泊まりながら、豊岡の食文化も楽しめる、特別な滞在が魅力の施設です。

【素泊まり】1名あたり11,500円~

【朝食付き】1名あたり15,500円~

【朝夕付き】1名あたり25,000円~

【所在地】兵庫県豊岡市中央町11-22

竹村家本館(1902年建造)

竹村家本館は広島県尾道市にある、歴史的な情緒を色濃く残す「泊まれる文化財」として知られる老舗旅館。瀬戸内海に面した立地や、映画の舞台となった歴史から、多くの旅人に愛されています。竹村家本館も主屋・門・塀は「国登録有形文化財」に指定されており、敷地全体が歴史的な景観を保っています。尾道水道に面し、客室の窓の外がすぐ海という珍しい立地。全5室の小規模な料理旅館となっています。

竹村家本館の最大の魅力の一つは、尾道水道(瀬戸内海)に直接面していることです。客室のすぐ窓の外が海であり、潮の香りや波の音を間近に感じながら過ごすことができます。このような立地を持つ旅館は尾道でも非常に珍しいです。

また竹村家本館は、日本映画の巨匠小津安二郎監督の不朽の名作『東京物語』(1953年公開)の舞台となった旅館として有名です。劇中に「竹村家で…」という台詞が登場するなど、小津監督や当時のキャスト・スタッフとの交流の歴史があり、館内には映画に関する記念品が展示されています。映画ファンにとって「聖地」の一つとなっています。

また竹村家本館は、料理旅館として瀬戸内海の豊かな魚介類を使った本格的な懐石料理が自慢です。旬の魚貝を活かした料理を、客室でゆっくりと味わうことができます。明治の創業当初は洋食屋だった歴史があり、口コミでは当時のルーツを感じさせる料理(例:ビーフシチュー)が提供されることもあるようです。

ノスタルジックな歴史的空間で、尾道の海景色と瀬戸内の食を堪能できる、情緒豊かなお宿です。

【朝夕付き】1名あたり25,000円~

【所在地】広島県尾道市久保三丁目

積善館(1691年建造)

積善館は、現存する日本最古の木造湯宿建築と伝えられていて、その歴史と独特の建築美から「泊まれる文化財」の代表格として非常に有名です。特に、アニメ映画『千と千尋の神隠し』のモデルの一つと噂される赤い橋(慶雲橋)や、大正ロマンを感じさせる元禄の湯などで知られています。

積善館は、大きく分けて三つの宿泊棟から構成されており、それぞれコンセプトや設備、文化財としての指定状況が異なります。

本館は元禄4年(1691年)築で、現存する日本最古の木造湯宿建築と伝えられています。群馬県の重要文化財に指定されており、昔ながらの湯治体験(布団上げ下げセルフ、バス・トイレ共同が多い)ができるのが本館です。昔ながらの湯治場としての雰囲気を色濃く残しており、比較的リーズナブルに宿泊できるプランもあります。

山荘は昭和11年(1936年)築で、職人の技が光る豪華な桃山様式となっています。特に、部屋ごとにデザインが異なる組子障子(くみこしょうじ)は、職人技の冴える見どころです。国の登録有形文化財に指定されており、昭和レトロな空間で温泉旅館の情緒を楽しむことができます。

佳松亭は昭和61年(1986年)築で、温泉旅館の贅と心尽くしのおもてなし(快適性重視)が体験できます。

この三つの棟は、山の斜面に沿ってエレベーターやトンネルでつながっており、宿泊する棟にかかわらず、館内のすべてのお風呂を利用することができます。

また積善館のある四万温泉は「四万(よんまん)の病を治す」と言われる名湯。泉質はカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉で、古来より「日本三大胃腸病の名湯」の一つに数えられており、飲泉にも効果があるとされています。館内には、元禄の湯のほかにも、岩風呂、山荘の貸切風呂(宿泊者限定)、佳松亭の展望風呂など、様々なバリエーションの温泉を楽しめます。

積善館は、歴史的な建築、湯治文化、そして質の高い温泉を一度に体験できる、貴重な文化財の宿です。

【素泊まり】1名あたり5,500円~

【本 館 】1名あたり23,100円~

【山 荘 】1名あたり20,790円~

【佳松亭 】1名あたり50,490円~

【所在地】群馬県吾妻郡中之条町四万甲4236

新井旅館(1872年建造)

新井旅館は、静岡県の修善寺温泉にある、複数の建物が国の登録有形文化財に指定されている老舗旅館です。その美しい建築と、水の流れを活かした庭園が魅力で、「泊まれる文化財」として非常に高い評価を受けています。

新井旅館の敷地内には、旅館として使用されている建物など16棟もの建造物が国の登録有形文化財に指定されています。これは非常に珍しく、旅館全体が歴史的な博物館のような趣を持っています。

新井旅館の最大の魅力は、敷地内に川や池、そして竹林を巧みに取り入れた「水の流れ」と一体化した景観です。敷地の一部に修善寺温泉の中心を流れる桂川(修善寺川)が引き込まれており、その上にいくつもの建物や渡り廊下が架けられています。庭園には竹林もあり、その美しい風景は、多くの文人墨客に愛されてきました。中でも夏目漱石、芥川龍之介、川端康成など、明治・大正・昭和を代表する多くの文豪や画家、文化人が新井旅館に滞在し、作品を執筆したといわれています。

歴史的な建築の中で、自然と一体となった修善寺の湯を楽しめる、格調高い老舗旅館です。

【朝夕付き】1名あたり50,000円~

【所在地】静岡県伊豆市修善寺温泉

金具屋(1789年~1801年頃建造)

金具屋は、長野県の渋温泉にあるひときわ目を引く美しい木造建築の老舗旅館です。積善館と同様に、アニメ映画『千と千尋の神隠し』のモデルの一つと噂されることも多く、その壮麗な建築は「泊まれる文化財」の中でも特に有名です。

斉月楼、大広間は国登録有形文化財に指定されています。独特の幾何学模様が施された木造4階建ての建物が、夜になると幻想的にライトアップされ人気を集めています。また、源泉かけ流しの温泉と建物探訪ツアーも人気です。建物全体に、幾何学模様の装飾や、鶴亀、七福神といった縁起の良い彫刻などが随所に施されており、日本の伝統的な様式と西洋のモダンな要素が融合した、非常にユニークな建築美を誇ります。

金具屋のシンボルともいえる建物「斉月楼」は、木造4階建ての建築で、複雑な屋根の形や、窓やバルコニーなどに施された繊細で凝った意匠が特徴的です。部屋ごとに異なるデザインが施され、意匠の多様性と技術の高さが評価されています。

同じく国登録有形文化財に指定されている「大広間」は、昭和初期に建てられた広間で、豪華な装飾や、折上格天井(おりあげごうてんじょう)と呼ばれる格式高い天井様式などが見られます。

金具屋の浴場棟は、温泉の歴史を伝える独特な建築が見どころでもあります。羅馬風呂(ローマふろ)という昭和初期に造られた洋風な大浴場があり、天井や壁面にステンドグラスが施され、当時のハイカラな雰囲気を今に伝えています。また「かま風呂」は蒸し風呂の一種で、日本古来の様式を残しています。

さらには宿泊客向けに、建物の歴史や意匠、文化財としての価値を解説する「金具屋文化財巡り」という館内ツアーが開催され、このツアーに参加すると、建物の魅力をより深く知ることができ人気です。

渋温泉には9つの共同浴場があり、金具屋に宿泊するとこれらの「外湯」を無料で巡ることができる鍵が貸し出されます。これも宿泊客から好評を得ています。

【 ベーシック 】1名あたり18,700円~

【グレードアップ】1名あたり27,000円~

【特別客室/繁忙期】1名あたり38,500円~

【所在地】長野県下高井郡山ノ内町渋温泉

富士屋ホテル(1878年建造)

富士屋ホテルは、神奈川県箱根町の宮ノ下温泉に位置する日本を代表するクラシックホテルであり「泊まれる文化財」の象徴的な存在です。国内外の著名人に愛され続けてきた、140年以上の歴史を持つ壮麗なホテルについて詳しくご説明します。

富士屋ホテルは本館、西洋館、花御殿、カスケードルームなど複数の建物が国登録有形文化財に指定されており、明治・大正期の和洋折衷建築の最高峰として知られています。また日本初の本格的なリゾートホテルの一つとされています。鎖国が解かれた明治時代、外国人の避暑地・保養地として開業。日本建築の技術と西洋の様式を融合させた独自のスタイルで、日本の近代化の歴史を象徴するホテルといえます。ヘレン・ケラー、チャールズ・チャップリン、ジョン・レノンなど、世界各国の王侯貴族や政治家、文豪、著名人が宿泊し、「日本の迎賓館」としての役割も担ってきました。

本館は創業時の姿を残す建物で、和風の建築様式に西洋風のベランダや窓を取り入れた、初期の和洋折衷の意匠が見られます。西洋館は明治の後半に建てられた、木造2階建ての建物です。花御殿は富士屋ホテルを代表する建物で、1936年(昭和11年)に完成しました。各部屋に異なる日本の花の名前が付けられ、室内には花のレリーフや装飾が施されています。特に4階は洋風の装飾と欄間(らんま)に代表される和風の意匠が融合しており、独特の世界観を創り出しています。

富士屋ホテルは外国人観光客が多かった時代から培われてきた、細やかで格式高いサービスは、現在も受け継がれています。登録有形文化財である西洋館にあるレストラン「ザ・フジヤ」では、クラシックな空間で、伝統的なフレンチや日本らしいカレーライスなど、受け継がれてきた味が楽しめます。

【朝夕付き】1名あたり45,935円~

【所在地】神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下

東京ステーションホテル(1915年建造)

東京ステーションホテルは、東京駅丸の内駅舎の中に位置する、歴史と格式を兼ね備えたクラシックホテル。国の重要文化財である東京駅丸の内駅舎を舞台にした、まさに「泊まれる文化財」の代表格の一つであり、立地、歴史、内装の全てが特別なホテルです。駅舎一体型のホテルで、ヨーロッパの雰囲気を持つ豪華な内装と駅舎中央部にあるドームのレリーフを間近に見られる客室が魅力。赤レンガ造りの壮麗な外観は、国指定の重要文化財です。この歴史的建造物の一部として宿泊できることが最大の魅力です。

駅舎の南北にあるドーム(円形屋根)の真下に位置する客室からは、復原された豪華なレリーフ装飾を間近に見ることができます。宿泊客だけが体験できる特別な空間です。また、ヨーロピアンクラシックを基調とした洗練された内装が特徴で、ホテル内に一歩入ると、都会の喧騒を忘れさせるような落ち着いた雰囲気に包まれます。駅舎の中央を貫く全長約330mの細長い構造を活かした廊下も、独特の雰囲気を醸し出しています。

3階に位置する吹き抜けの空間「アトリウム」では、開放感のある空間で朝食が提供され、優雅な一日の始まりを迎えられます。多くの客室が、駅舎の構造を活かした窓からの眺めが特徴的。皇居側の景色を楽しめる部屋や、前述のドームを間近に見られる部屋などがあります。

東京駅という抜群のアクセスと、100年以上の歴史を誇る重要文化財に宿泊するという、他にはない特別な体験ができます。

【素泊まり】1名あたり56,267円~

【所在地】東京都千代田区丸の内一丁目9-1 (東京駅丸の内駅舎内)

安く泊まれる文化財5選

ここでは「国の登録有形文化財」に指定されている歴史的な建物でありながら、比較的リーズナブルに宿泊できるお宿を3つ紹介します。

金具屋~長野県~

金具屋は上記で紹介した宿の1つです。映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったとも言われる、宮大工の粋が詰まった荘厳な木造建築が魅力。特に「斉月楼」は必見です。詳しくは上述した紹介をご覧ください。

宿泊料金の目安:

一泊二食付き(本館): 1名あたり 19,800円〜

素泊まり(本館・湯治プランなど): 1名あたり 11,000円〜

<安く泊まるヒント> 「本館」は古い建物ですが、その分料金が抑えられています。また、湯治向けの素泊まりプランを利用すると、さらに安く宿泊が可能です。

法師温泉 長寿館~群馬県~

長寿館は、上信越高原国立公園内にある一軒宿の秘湯で、その歴史的な建築と珍しい温泉で知られています。長寿館が「奇跡の秘湯」と呼ばれる最大の理由は、「法師乃湯」という大浴場にあります。湯船の底に敷き詰められた玉石の間から、約43℃の源泉が絶え間なく自然に湧き上がっている、極めて稀少な温泉です。新鮮な「生まれたて」のお湯をそのまま堪能できます。

また明治28年(1895年)に建てられた鹿鳴館風の湯舎は、国の登録有形文化財に指定されています。上部に半円形の窓を持つクラシカルなデザインが特徴です。

宿泊料金の目安:

一泊二食付き: 1名あたり 17,050円〜

<安く泊まるヒント> 複数の棟があるため、料金設定が安い棟のプランを選んだり、平日の利用を検討するとこの価格帯で泊まりやすくなります。

玉椿旅館~山口県~

玉椿旅館は、山口県下関市の川棚温泉(かわたなおんせん)にある、大正ロマンの雰囲気を色濃く残す老舗旅館です。建物全体が歴史的価値を持つ「泊まれる文化財」として知られています。本館や離れ、長屋門など、複数の建物が国の登録有形文化財に指定されています。

大正時代の趣を残す老舗旅館でありながら「小客室」や素泊まりプランで1万円を切る料金設定が見られます。部屋の指定がないプランや、広すぎない小客室を選ぶと料金が抑えられます。

越後松之山温泉凌雲閣~新潟県~

越後松之山温泉の「凌雲閣(りょううんかく)」は、国の登録有形文化財に指定された木造建築と「日本三大薬湯」の一つに数えられる質の高い温泉が魅力の、歴史と趣あふれる秘湯の宿です。凌雲閣の本館は、昭和13年(1938年)に建築された木造三階建ての建物で、平成17年(2005年)に国の登録有形文化財に指定されました。

初代主が上州渋川から宮大工を招き、一人一室を担当させて技を競い合わせたため、本館の客室14室はすべて趣向が異なり、創意工夫が凝らされています。傘を張ったような天井、可愛らしい飾り窓、凝った設えの欄間など、昭和初期の貴重な純和風建築の美と遊び心に満ちています。豪壮な木造建築が魅力の秘湯の一軒宿でありながら、素泊まりプランで文化財の本館客室に安く泊まれる場合があります。

料金目安: 1泊2食付きの場合、平日で15,550円〜17,750円程度から(2名利用時の1名料金)。素泊まりプランも設定されており、より安価に宿泊が可能です。

旅館藤屋~山形県~

山形県の銀山温泉に佇む「旅館 藤屋」は、大正ロマンの風情が色濃く残る温泉街において、現代的な美意識と伝統的な和の素材を融合させた、世界的建築家が手がけたデザイナーズ旅館として知られています。藤屋の最大の特徴は、新国立競技場の設計で知られる世界的建築家、隈研吾(くまけんご)氏が2006年に改築設計を手がけた点にあります。銀山温泉の街並みの特徴である木造三階建ての形状を継承しつつ、館内は特殊なステンドグラス、竹のフィルター(簀虫籠(すむしこ))、越前の手漉き和紙を多用した、温かみのあるミニマムな空間に生まれ変わりました。

大浴場は設けず、すべてのお客様にプライベートな湯浴みを楽しんでもらうため、趣の異なる5つの貸切風呂が用意されています。大正ロマン漂う銀山温泉を代表する旅館でありながら、素泊まりや期間限定の割引プランで探すと、比較的安価な料金が見つかります。

※上記の料金は、大人2名利用時の1名あたりの最低料金の目安であり、予約する時期(特に土曜日やハイシーズン)や、食事・客室のグレードによって大きく変動します。最新の正確な料金は、各旅館の公式サイトや予約サイトで必ずご確認ください。

おわりに

この記事では、「泊まれる文化財」の魅力から、特に歴史的価値がありながらも、比較的リーズナブルに宿泊できる全国の穴場なお宿10選をご紹介しました。単なる観光では味わえない、文化財の宿に泊まることの魅力は、建物の持つ「物語」と「温もり」を肌で感じられる点にあります。

旅の予算やスタイルに応じて、素泊まりで価格を抑えられる積善館の本館から、歴史と快適性を両立させた山荘・別館まで、選択肢は多様です。

今年は、日常を離れ、日本の文化と歴史が息づく「泊まれる文化財」で、最高の「歴史体験」をしてみませんか?

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