フジテレビ系のバラエティ番組『酒のツマミになる話』(旧:人志松本の酒のツマミになる話)が、年内(2025年12月)をもって終了するという報道がされました。この終了報道は、通常の改編期を待たない急な決定とされており、その背景にはいくつかの事情が指摘されています。
その1つが千鳥大吾さんの突然の降板が挙げられます。きっかけはMC大吾さんのコスプレ問題。
今回は「酒のツマミになる話」打ち切りについて深堀りしていきます。
千鳥大吾の降板がきっかけか
報道によると、終了に至る大きなきっかけとなったのは、2025年10月24日に放送が予定されていた回が、急遽過去の再放送に差し替えられた一件。差し替えられた理由が「大吾さんのコスプレ」が問題になったとか。
はたして大吾さんはどんなコスプレで登場したのか。

答えは「MCの大悟さんが松本人志さんのコスプレで登場した」そうです。報じられた情報では、この回はハロウィンの企画でおのおの仮装で登場したのだそう。そこでMCである千鳥の大吾さんは松本人志さんのコスプレで登場したのだそう。それが収録も終わり、予告映像も流れていたにもかかわらず、放送直前にフジテレビの上層部の判断で、その回がお蔵入りとなり、急遽過去回に差し替えられたとされています。
大吾さんは自身が尊敬する松本人志さんの存在を「NG」とされたこと、および、共演者やスタッフに謝罪や説明もなく放送直前で番組を差し替えるという筋の通らない局の対応に、強い不信感とショックを覚え、番組の降板を申し伝えたと報じられています。
この大吾さんの降板が今回の打ち切りにつながったと言われています。
またフジテレビは、この件に関する詳細なコメントは控えていると報じられています。
松本人志から番組を引き継いだ千鳥の大吾
もともと「酒のツマミになる話」は、2024年2月までは『人志松本の酒のツマミになる話』として放送されていました。しかし松本人志さんが無期限の活動休止に入り、現在まで『酒のツマミになる話』と番組名を変更し、MCは千鳥の大吾さんが引き継ぎ形で放送が続いていました。
大悟さんは、松本人志さんが活動休止した後、「松本さんの復帰場所を残す」という意気込みでMCを引き継ぎ、番組を盛り上げてきました。昨年も松本さんのコスプレをしており、それは松本イズムへのリスペクトの表現でした。
しかし、その敬意を持って行われた企画が、一方的な判断で放送直前に「事故レベル」で差し替えられたことで、「芸人として、敬意を持ってやっていた企画を“NG”にされるのはつらい」「尊敬する松本さんの存在をなかったことにするような判断なら、なおさら」と周囲に漏らしていたと報じられています。
結局この大悟さんの降板申し入れが、番組が年内終了へと向かう急転直下の決定につながったとされています。
過去にも同じようなことがフジテレビで
番組の差し替えが原因でタレント側と制作側が揉め、番組が終了したケースがあります。最も有名なのが、ダウンタウンの伝説的なコント番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』です。1997年に突然終了した一件は、日本のテレビ史における有名なエピソードです。
ことの発端は、1997年9月28日。フジテレビで放送されていた『ごっつええ感じ』のスペシャル番組が、プロ野球(ヤクルトスワローズのリーグ優勝がかかった試合)の中継のために、予告なく急遽差し替えられました。この差し替えについて出演者には一切連絡がなかったようです。もちろんダウンタウンも例外ではありませんでした。
この「事前の連絡・一報なし」の差し替えに対し、番組の根幹である松本人志さんが激怒。松本さんは後年、他の番組(『酒のツマミになる話』など)で「一報がほしかった。それがいっさいなくて」と当時の心境を吐露しています。結果、1997年10月に番組が急遽打ち切りとなったのでした。
大悟さんが『酒のツマミになる話』で降板を申し出た一件も、「放送直前の無断での内容差し替え」という点でこの『ごっつええ感じ』の件と状況が酷似しており、「ごっつええ感じの二の舞い」として多くのメディアやファンに指摘されています。
まとめ
以上、『酒のツマミになる話』打ち切りについてまとめました。人情や義理堅い男として有名な千鳥の大吾さん。松本人志さんを否定されたようで納得できなかったのでしょうか。個人的には好きなタレントさんであり、好きな番組だったので、打ち切りは大変残念です。大吾さんも「ダウンタウンチャンネル」に出演されるのでしょうか、それも気になります。

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