こんにちは。
今回は、タイトルの通り、
辞めた理由と、今の気持ちを正直に書いていこうと思います。
退職してから3か月が経とうとしています。
今現在、「辞めてよかった」という感情しかありません。
では、どういったことでそう思うのか。
詳しく書いていきます。
そもそも、中学校教員の退職を決めた理由は?
私が中学校教員を退職したのは、2023年3月のことです。
退職を決めたのは、2021年の夏から秋にかけてでしょうか。
2021年の春に、中学校2年生の担任となり、3~4カ月くらいたったころだったと記憶しています。
教員は、毎年6月ころに「人事異動の希望調査」があります。
他校への異動を希望するか、しないか、の調査です。
私は「異動する」に〇をつけて提出しました。
理由は、そのとき年中だった息子のことがあったからです。
自分の息子が、小学校にあがるタイミングで異動になるのは困る。
自分の異動と、小学校の入学準備が重なるのは絶対に避けたい。
でも順当にいけば、卒業生を出したタイミングで異動となるだろう。
現任校での勤務は、すでに7年。
ここで異動しておかないと、大変だ!と思ったのです。
その意向を校長にも話し、理解を得て、そのように進む予定でした。
ですが。
何となく、ずっと心にモヤモヤしたものがありました。
育休から復帰して、3年が経っていました。
保育園生活にも慣れ、熱も出さなくなり、順調にいっていました。
でも、ずーーーっと心の中に罪悪感を感じていました。
「こんなに長い時間、保育園に預けてごめん」
息子は、穏やかな性格。
でも「保育園行きたくない」というスタンスの子。
しかしながら登園拒否をして、ジタバタと暴れまわるようなことは一度もなく、
全く手のかからない子と言ってもいいくらい、
本当によく頑張る子です。
それがより一層、罪悪感を生むのかもしれません。
とにかく、いつも私は
「早く迎えに行かなくちゃ」
という気持ちで日々をこなしていました。
生徒指導や会議で遅くなる日は、夫にお願いしたり、
少し迎えが遅くなってしまった日は、
泣きそうになりながら、保育園のドアを開けたりしていました。
働きながら子どもを育てている先生は、たくさんいる。
だから自分にも、息子にもできるはず。
頭ではわかっていても、心はそうではありませんでした。
家にいても、車を運転していても、生徒のことを考えている自分がいる。
夜寝ているときに、学校の夢ばかり見る。
具合の悪い息子を置いて、出勤している自分がいる。
私がしたい生活ってこれなのかな?と思うことが増えていました。
「息子のためにも、辞めたいな」
そう思うようになっていました。
夫婦で家族会議
退職を決めた私は、夫にすぐに相談しました。
反対されるかも、という心配は正直ありませんでした。
夫が息子のことを、私と同じくらい考えていることもわかっていましたし、
保育園に預けながら、ということに同じように罪悪感を感じていることも知っていました。
ですが、夫の返事は、私の想像をはるかに越えるものでした。
「俺も、俺が辞めようかと思っていたんだよね」
2人とも、解決策を同じところに見出していたことに驚きました。
それ以上に、とてもうれしかった。
結局、退職金を多くもらえる方が、しばらくの生活を考えて安心なのでは?
ということで、年上の私が辞めることに決まりました。
あっという間の出来事です。
そして、
「異動の意向を示していたのなら、早くに退職に切り替えたことを話した方がいい」
ということで、校長のところに行くことになったのです。
辞めるまで1年半以上あり、学校長も定年退職で次の年はいないことがわかっていたので、
すんなり話は通りました。
そこで印象的だったのは、
「私の妻も、先生と同じタイミングで退職したんです。だからお気持ちはよくわかります」
と言われたこと。
退職を発表した時の周囲の反応もそうですが、
誰からも、育児を理由に辞めることに、否定的なことは言われませんでした。
「思い切った決断するの、先生らしいね」と言われたこともうれしかったです。
退職してよかったこと
退職を決めてから、1年半以上ありましたので、
その期間、いろいろと動いたことは事実です。
そのことは、以下の記事をご参照ください。
入学準備に余裕がもてた
一番心配していたのが、この「入学準備」。
特に、4月1日から入学式までの空白の期間をどう過ごすのか。
退職理由の1つでもありました。
とにかく、教員時代は、この4月1日から始業式までの期間が一番忙しい。
学童に1日中預けて仕事をすることになります。
息子は、同じ保育園からの友達が一人もいない状態での入学。
学童に預けていたら、その中で7時から17時までを過ごすことになります。
「入学前に友達ができて、逆によかったよ」という人もいます。
でもそうじゃなかったら?
入学前に、嫌な気持ちで過ごさせるのは本意ではなかったため、
この期間を、ゆっくりと息子と過ごせただけでも、退職してよかったと思いました。
そして、大量の「名前つけ」。
算数ブロックに、絵の具に、鉛筆に。
とにかく、保育園に比べて準備がたくさん。
これを、あの激務の4月にするのは地獄の沙汰。
自分のペースで、丁寧に、ゆっくりとできたこともよかった点です。
送迎ができる
自分の幼少期のような「鍵っ子にしたくない」と思っていた私。
これも退職の決め手の1つでした。
小学校1年生の最初は、登校班や下校班があります。
私の地域は、最初の1週間ほどは、下校のときのみ先生引率で帰ってきました。
ですが朝はバラバラ。
近所の年上の子たちと一緒に行きます。
最初の1か月ほどは、お母さんが途中までついて行っているケースが多かったです。
うちも例外ではなく、ずっと付き添っていました。
これができたのも、退職したおかげ。
不安なそうな息子と、手をつないで歩けたこと。
後悔しない子育てができたと思った瞬間でした。
うちは小学校まで1.6キロほどあり、
子供の足で30分ほどかかります。
雨の日や、雷が鳴っている日、荷物が多い日に、
車で送迎できる点も、辞めてよかった点だと感じます。
帰ってきてからもやることがいっぱい
そして、下校後。
最近の小学校は、毎日宿題が出るんですね。
そして、〇つけは家庭の仕事。
次の日の時間割を確認したり、
給食セットを交換したり、
マスクを補充したり、
鉛筆削りを見守ったり。
一緒に宿題をみてあげたり、おやつを食べたり、
遊びに行く息子を見送ったり。
働いていたらできないことをしているとき、
「やっぱり、辞めて良かった」
と思えるのです。
息子は、
「学童には絶対に行きたくない」
と言っています。
彼は、大勢で、大きな声で、乱暴に遊ぶことを苦手としています。
息子の特性から考えても、これがベストな選択だったのだと思うのです。
そして彼は今、
「お母さんが働いたら、学童に行かなくちゃいけないから、絶対に働かないで」
といっています。
そのうち、「お母さん、まだいるの?働きに出たら?」と言われるまで、
しばらくは、彼の言うことに従おうと思います。
ゆっくり話ができる
これを書くとき、少し迷いました。
自分も働きながら子育てをしていましたから、
「働きながらだと、子育てが中途半端」
みたいなことを言われるのが嫌だった。
辞めたことで、「ゆっくり話す時間がとれる」と書くと、
ワーママは、子供の話を聞けていない、と捉えられたらいやだなと。
でも、実際に感じたことなので、意を決して書きます。
夫が帰ってきて、一緒に夕ご飯を食べているとき、
息子は学校の話を積極的にはしません。
聞き出そうとすればする、という感じです。
下校から時間が経っていることや、疲労があるのかもしれません。
夫は、お風呂でゆっくり話をきいているようです。
私は、宿題をしているときや、おやつを食べているとき、
聞ける時間は山ほどあるので、息子から出てくる友達の名前を覚えることもできました。
そして、一番大きいと感じたのは、
退職するまでは、
「お母さんとお父さん、どっちが好き?」
の質問に、
『両方!』
と答えていた息子は、
今は間髪を入れず、
『お母さん!』
というようになったのです。
一緒に過ごす時間は、やはり大事なのだと思いました。
後悔していることはないけれど、金銭的に…
退職したことに、後悔は全くしていません。
ですが、金銭的にみるとやはり不安はあります。
私は貯金がとても苦手です。
あればあっただけ使ってしまうざる勘定。
積み立てはしていますが、大きな貯金はありません。
退職金があるからこそやっていけてる状態です。
貯金が尽きたらどうしよう。
そういう不安はいつもあります。
時間講師でもしようかしら、とか考えています。
金銭的な不安。
これだけがデメリットかもしれません。
宝くじ、あたらないかな~
ここまで読んでくださってありがとうございました!
したっけ、またね!
コメント