キズパワーパッドは何日貼ったまま?どんな傷に使えるの?正しい使い方とは?

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キズパワーパッドは、従来の絆創膏とは異なり「モイストヒーリング(湿潤療法)」という新しいキズケアの考え方に基づいて作られた家庭用創傷パッド(管理医療機器)です。普通の絆創膏と比べて高価な上、使い方にもコツが必要!

筆者も包丁で指を切ったときに使用しましたが、使い方を誤り、さらに傷を広げるという失敗を経験しました。

その経験を踏まえて、今回はキズパワーパッドの正しい使い方を解説したいと思います。

目次

しっかり密着させて最低2~3日は貼ったまま(最長5日)

キズパワーパッドの最大の特徴は「キズを乾かさずに自然治癒力を活用するモイストヒーリング」というもの。できてしまった傷を乾燥させずに、傷口から出てくる体液(滲出液)を保ち、適度な湿潤環境を維持することで傷を治します。そのためキズパワーパッドの交換の目安は、端がはがれてきたり、傷口から出てくる体液(滲出液)が多すぎて白いふくらみが製品の端まで達したりしたときです。傷口を密閉することができず、水やバイ菌などの侵入を防げなくなり、感染や化膿する恐れがでてくるので、滲出液が漏れ出したときは新しいものに貼り替えてください。貼りかえずにできるだけ長い間貼ったままにした方が、傷の治りに最適な環境を維持し続けることができるので、傷が早く治るそうです。

傷口は消毒しないこと

キズパワーパッドを貼る前に、傷口に入った異物やバイ菌をしっかり洗い流します。洗浄が不十分な場合、傷口に残ったゴミなどの異物がバイ菌の増殖源となり、感染や化膿につながります。砂などが入り込んで水で洗い流しても取れないときには、医師の診療を受けましょう。しっかりと洗浄したあとは、軟膏や消毒を使用せず、傷口の周辺をしっかりと乾燥させてからキズパワーパッドを貼ります。

その際、血液が傷口ににじむ程度であれば、キズパワーパットが吸収してくれるので問題あないそうです。ただし、多量の出血で傷口の周りが濡れている状態では、キズパワーパッドがきちんと密着しない可能性があります。ある程度血が止まったことを確認してから使用しましょう。2~3分たっても出血が止まらない場合は、医師の診察をうけてください。

消毒剤の中には、刺激が強く、傷が治る上で必要な細胞組織を破壊し、治りを遅らせてしまうものもあります。もし消毒液を使用した場合は、水道水で洗い流してから、キズパワーパッドを貼るようにしましょう。

また、軟膏やクリームなどが塗ってあると、キズパワーパッドの皮膚への粘着性が悪くなり、はがれやすくなってしまいます。消毒液と同様、軟膏・クリームを塗ってしまった場合は、水道水で洗い流してから、キズパワーパッドを貼りましょう。

しっかり貼るためのコツ

傷や傷口周辺への違和感をやわらげ、粘着力を高めるために、貼る前に、キズパワーパッドを1分ほど、両手で温めてから使用します。そして、皮膚の水分・油分をふき取った後で、傷口にキズパワーパッドを当てます。当てたときに、自分の手で軽く押さえながら再び1分ほど温めます。こうして押さえながらキズパワーパッドを温めることで、粘着力が増し、キズパワーパッドと皮膚をより確実に密着させることができます。

ひじ・ひざに貼るときは曲げた状態で貼るときれいに貼れます。また、端がしっかり皮膚に粘着していることを確認しましょう。

どんな傷に効果があるのか

キズパワーパッドが効果を発揮するには、擦り傷・切り傷・かき傷(ひっかき傷)・あかぎれ・靴擦れ・やけど・さかむけなどの症状です。

逆に下記のような傷には効果が出ませんのでご注意ください。

・感染がみられる傷

・傷口周辺が赤くなっている

・ズキズキした痛みが続いている

・膿を持っている

・熱や腫れ等の異常が認められる

・感染を起こす可能性のある傷(深い刺し傷、筋肉・骨・腱が見えるような深い傷)

・かさぶたがすでにできている傷

・動物や人に噛まれた傷

・異物{ガラス、木片、砂、ほこり、衣服の繊維など}が入り込んだ傷

・受傷してから時間が経った傷

・にきび、湿疹、虫さされ、皮膚炎などの症状

また、受傷原因のわからない傷にも使用しないでください。 部位に関しては、目の周囲、粘膜への使用は避けましょう。

貼ったままお風呂や水仕事はOK

キズパワーパッドは、防水性・防菌性があり、水やバイ菌の侵入を防ぎますので、貼ったままで料理・水仕事をして大丈夫です。ただし、料理・水仕事をする前に、キズパワーパッドがきちんと皮膚に密着していることを確認してください。貼るときにキズパワーパッドを十分に温めなかったり、キズのまわりの皮膚の汚れや水分の除去が十分でなかった場合は、製品が皮膚にしっかりと密着せず、はがれやすくなってしまうことがありますので、注意してください。

また、プールやお風呂にも貼ったままで大丈夫。ただし、端がはがれていると、その部分から水分を吸収し、パッドが過剰にふやけてしまい粘着力が落ちてしまいます。プールやお風呂など過剰に水分がある状況で、端から水分を吸収し、ふやけてしまう程度まではがれたら、新しいものに取りかえましょう。特にお子様が使用するときには、はがれやすくなっていないかよく確かめてください。

傷口にくっついてしまうのが心配

キズパワーパッドはハイドロコロイド素材というもので作られています。これは貼ってからしばらくすると、傷口に出てくる体液(滲出液)を吸収してやわらかいゼリー状(ゲル状)になります。したがって、正常な皮膚の部分にはしっかり密着していても、キズ口は、体液を含んだやわらかいゼリー状になったハイドロコロイド素材と接していて、キズ口につきにくくなっています。はがしたときに、ゼリー状になったハイドロコロイド素材が残ることがありますが、それはきちんと洗い流してください。

ただし滲出液の出ていない傷に貼ると、傷口が広がってしまう可能性があります。滲出液の出ていない傷には貼らないようにしましょう。

絆創膏よりコスパが高い⁉

キズパワーパッドは密着してはがれにくく、最長5日間も同じ1枚で済むのでコスパにも優れています。完全防水使用なので、お風呂や水仕事でもはがれにくく、交換のペースは絆創膏よりも低くなります。最近では顔用のキズパワーパッドも発売されているので、気になる方はチェックしてみましょう。

痛みも和らげ、痕も残りにくい

傷の痛みは、神経の末端が乾燥することが一因と言われています。また、傷は乾燥すると、炎症期においてより多くの炎症反応がおこり、痛み・かゆみを伴いながら、厚いかさぶたを形成します。そのとき傷に残った異物は、取り除かれない限り慢性的な炎症反応の原因となり、痛みを引き起こします。 キズパワーパッドは、傷口を密閉して湿潤環境を整えることで、乾燥による神経への刺激をおさえて、かつ炎症反応の原因となる異物の侵入も防いでくれます。そのため痛みをやわらげることができるとのことでした。

また、キズパワーパッドは傷跡が残る原因になりやすい「かさぶた」を作らずにきれいに治します。そのため傷跡も残りにくいのです。

まとめ

「貼る・ほっとく・治る」という商品スローガンの通り、キズパワーパッドは新しい絆創膏だとわかります。

筆者の失敗は、出血がかなりでるほどの傷にキズパワーパッドを使用してしまったということでした。

血が固まりはじめたところでキズパワーパッドをはがしたので、傷口が広がってしまったのだと思います。深い傷は病院に!ですね。

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