部活は辞めても成績は上がらない!?両立させる方法とは?【元中学校教師が伝えます】

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こんにちは。

夏休みまでもう少し。

そして、三者懇談の時期ですね。

三者懇談でよくある話題の1つが、

勉強と両立できないので、部活をやめようかと思っているんです…

という相談です。

今回は、「部活動」について書きたいと思います。

目次

部活を辞めても成績は上がらない

長い教員経験(部活動指導経験も10年以上)がありますが、

勉強や成績を理由に部活動をやめて、成績が伸びた生徒をほとんど見たことがありません

逆に成績が落ちた生徒は何人も見てきました。

不思議ですよね。

部活をやめたらその分時間ができるのですから、成績が上がるはずなのに。

どの先生に聞いても「部活を辞めても成績は上がらない」と言うと思います。

もちろん例外もあります。

それは「本当に勉強がしたかった生徒」です。

成績を理由に部活をやめる生徒の、本当の本当の本当の理由は、

「部活が嫌だ」「部活をやめたい」

だと思います。

辞める理由として、なんだか聞こえがいい「勉強」をあげているだけ。

本当に部活が大好きで、やめたくなくて、という生徒は、

必死でやります。

勉強を理由にして、成績が下がったことを理由にして、

「部活を辞めて、勉強に専念します」

っていう生徒は、部活をただただ辞めたいだけだと思います。

保護者や顧問、担任の先生がそこを見分けるのが大切!

部活をやめることを「悪」だと言っているわけではありません。

ただ、辞める理由をしっかりと把握しておかないと、

成績は下がります。

だって暇な時間ができるのだから。

そこをどう使うのか。

本当に勉強するのか。

それとも遊びたいだけなのか。

把握しておかないと大変なことになります。

そういう生徒をたくさん見てきました。

部活動と勉強の両立方法は?

昔に比べて、部活動と勉強は両立しやすい環境になってきたように感じます。

平成25年(2013年)5月に文部科学省から出された運動部活動での指導のガイドラインでは、

部活動の意義があらためて見直されました。

さらに、2022年12月に出された学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する
総合的なガイドライン
では、

  • 週当たり2日以上の休養日の設定(平日1日、週末1日)
  • 部活動に強制的に加入させることがないようにする
  • 全国大会の在り方の見直し(開催回数の精選、複数の活動を経験したい生徒等のニーズに対応した機会を設ける等)
  • 心身の健康管理・事故防止の徹底、体罰・ハラスメントの根絶の徹底

などが盛り込まれました。

これにより、部活動時間の短縮や休日の設定等が徹底され、

部活動が占める時間の割合は減ったように思います。

実態としては、まだまだ2日以上の休養日の設定が徹底されておらず、

「公平さに欠ける」と教育委員会や中体連大会へのクレームがあるとは聞いていますが。

制度としては、両立しやすい環境が整ってきていると思います。

とは言っても放課後の時間に部活動があり、

疲れて家に帰って、勉強する気力が湧かない…という人もいると思います。

私がいつも懇談でアドバイスしているのは、

この「疲れて帰ってきてから勉強する」というサイクルの見直しがポイント!

疲れて帰ってくる前に勉強は終わらせる

これだけです。

具体的にいうと

  • 朝勉強する(自宅)
  • 朝、少し早く登校して勉強する
  • 休み時間に宿題は終わらせる
  • 昼休みは予習・復習の時間にする

えー、休み時間ないの~

という声が聞こえてきそうですが、

「勉強を理由に部活をやめたくなければ、そうすべき」

と答えています。

何かを得るためには、何かを少し我慢する。

何が自分にとってやりたいことなのか、バランスを考える。

少し厳しいですが、

部活で疲れる前に勉強をしてしまえば両立はできるのです。

勉強との両立は夏休みが勝負!

部活動をしている生徒にとって、夏休みは勝負の時期だと思います。

なぜなら、部活動をしていない人たちよりも有利な点が多いからです。

どのような点で有利かというと、

  • 部活の練習があるため、規則正しい生活を送りやすい
  • 学校に行く機会が多いため、先生に質問するチャンスがある
  • 部活動で友達の様子を知れる
  • 適度に体を動かすため、勉強に集中しやすい

塾や家庭教師で1日中勉強している人にはかなわない、という人もいますが、

人間の集中力はもって15分~30分だそうです。

1日中塾にいっている人は、一体どれだけ集中できているのでしょうか。

塾はもちろん否定しません。

でも、部活動との両立も有利な点はたくさんあるのです。

実際、文部科学省の「検証改善サイクル事業成果報告書」によると、部活動に参加している生徒のほうが、参加していない生徒よりも学力が高い傾向があったそうです。また、平日に運動をしている生徒ほど、早寝早起きの生活リズムが保てているという結果も出ています。日々の部活動やスポーツは教科学習以外の活動ではありますが、軽視することができない存在なんですよ。

夏休みの期間を上手に使って、自信をつけてほしいと思います。

最後に

今回は「期末懇談でよく出る話題」である部活動との両立について書いてみました。

部活は「集中力」「忍耐力」を鍛えるにはもってこいの機会だと思います。

それがなくなってしまい、成績が落ちてしまった生徒も見てきました。

逆に「部活が嫌でストレス」となり、

勉強に集中できなくなってしまった子もいます。

どちらがいいとか悪いとかの話ではなく、

「根底にあるもの」

を正しく見つめることが大切だと感じています。

誰もが、心も体も健やかに過ごせるように願っています。

したっけ、またね!

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