7月になると「三者懇談」の時期ですね。三者懇談を迎えるにあたって、
「どんな服装で行ったらいいんだろう」
「何を話したらいいんだろう」
「どんなことを聞かれるんだろう」
と不安に思われる保護者の方もいらっしゃるのではないかと思います。
ちょっと時期を先取りして、今回は「三者懇談」について書いていこうと思います。
保護者の服装について
まずは「どんな服装で行ったらいいのか」という点です。これは、完全に地域や学校によると思います。私は、北海道の学校なので参考にならない方が多いかもしれません。東京などの大都市や、私立中学の三者懇談は「スーツ」が主流なのかな?と思います。
私の経験だけでいうと、「スーツの方もいたし、ジャージの方もいた」です。教師の側も、スーツの先生もいれば、軽くジャケットだけ着用の先生もいました。いつもと変わらない普段着の先生もいましたし、体育の先生はジャージのままでした。
バキバキのスーツは気合が入りすぎてると思われて嫌だけど、普段着ってわけにもいかないし・・・、どうしよう~
という人は、「ジャケットだけ羽織っておく」がベストだと思います。正直担任は、そこまで保護者の服装は見ていません。ただし、机を合わせて狭い空間での会話になりますので、香水や派手な化粧は控えた方がいいと思います。7月は暑い時期です。汗だらだらでは、話に集中できなくなってしまいます。過ごしやすい服装でいいと思いますよ。
差し入れは必要?
たまに、お茶やお菓子を差し入れてくれる保護者の方がいました。ありがたいと思いますが、正直不要です。
おおげさにいうと、それが生徒間で広まって、「差し入れをしたから、成績を上げてくれた」というような噂にでもなったら大変です。特に公立の場合は、「受け取ってはいけない」という学校もあるかもしれません。
少なくとも私は、17年間の教員人生で、懇談時に差し入れをいただいた経験は、片手くらいのものです。もちろん、その子を贔屓することなんてありません。お返しをした方がいいのか、と悩んだこともあるので、私は全面的に「不要」派です。そこは全然気にしなくてもいいと思います。
何を話せばいいの?
懇談の日程が決まり、懇談日が近づいてくると、「何を話せばいいんだろう」と不安に思われる方もいるかもしれません。ですが、三者懇談は基本的に教師主導です。私の懇談の進め方を例にとってご説明します!
- 家でのお子さんの様子を聞く
- 学校でのお子さんの様子を伝える
- 勉強面、成績など進路についての話
- 困り事はないか、本人・保護者に聞く
- ご質問、ご要望を聞く
順番は前後することもありますが、15分~20分の懇談時間はこれで終わってしまいます。そのため、聞きたいことや相談事があるときは、事前にメモなどをして持参することをお勧めします。
または、懇談の希望用紙に、
- 相談事があること
- 時間がかかるかもしれないこと
- 本人を抜いて、先生と2人だけで話したい
など、希望を伝えておくのも手だと思います。
それを受けて、次の生徒の時間を調整したり、最後の時間にしたり、と教師側も工夫ができるからです。
三者懇談あるある
17年教師をしてきたので、懇談したご家庭の数も単純計算で500くらいにのぼります。その中での、「あるある」を思い出せる限り列挙してみます。
- 教室ではうるさいのに、親の前では無口
- 「先生、この子にこと叱ってやってください」
- ほぼお母さだけがしゃべって終了する
- 親子喧嘩がはじまる
- 親に見せていなかったプリント類の存在がバレる
- 「提出物ちゃんと出してますか?」と確認する保護者多し
- 教室にたどり着けない(迷子になる)保護者も結構いる
- 懇談前に「親に変なこと言わないでくださいね」の密約
中学生は、思春期真っただ中。懇談の場で、親と目も合わせない生徒もたくさんいました。
学校でもこんな態度なんでしょうか?
と心配する親御さんも多かったです。でも、家と同じような態度をしている生徒はほとんどいません。みんな、学校ではしっかりやっているものです。自分を振り返ってもそうではありませんか?そうやって切り替えて、お子さんは外で戦っているんです。家では、ちょっと羽を伸ばしているだけ。
そう伝えることが本当に多かったです。
最後に
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。私自身、子を持つ身となり、三者懇談の大切さを感じるようになりました。保育園や幼稚園では、先生から毎日様子を聞けましたよね。小学校では、本人が聞いてもいないのに、ペラペラおしゃべりしてくれます。でも、小学校高学年や中学生になると、急に学校のことを話さなくなりませんか?学校の様子が全く伝わってこないと、とっても心配だし不安なものです。
三者懇談は、そんな心配や不安を存分にぶつけてください。少ない時間ですが、お互いに「お子さんのこと」を知りたいと思っている同士です。仲間です。情報を共有して、お子さんをよりよく導く方法を見つけ出す場として活用してほしいと思っています。
したっけ、またね!
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